82226 :名無しさん@2ch:2012/10/20(土) 21:56:30 ID:2JEUmp5Q
>>82191
>物流革命と規格革命を成し遂げ、庶民教育の充実で大衆主導社会

これってアメリカにとって必ずしも「成功体験」じゃないんですよね。
だって永遠の繁栄とか言って黄金時代を謳歌した直後に大恐慌招いてますから。
大恐慌の理由は過剰生産です。それだけが理由じゃないですが、
世に言われる直接的な「原因」は機械化によって生産力増大して、
そのまま何も考えずに過剰生産を行ったことでしょう。
日本のバブルは「あの頃は良かった」とか言われる時代かもしれませんが、
成功体験ではありません。

アメリカが出した結果(果実)としてはWW2の覇者となった事でしょうが、
成功体験としては微妙です。
そもそもアメリカが乗り越えたかった壁は欧州です。
英仏が負けた独(伊)を米が直々に乗り出して征伐していたら
欧州越えて世界一になった感を得られたかもしれませんが、
アメリカは欧州戦線において主役ではありません。
欧州制した感は得られてないと思います。

欧州大戦争が起こって、
参戦権を得るためにに格下の日本を前哨戦でぶちのめそうとしたら、
日本が思いの他強くって前哨戦どころか逆に負けそうになって、
序にPOW(戦艦)飛行機で倒す等の特別の感慨がありそうな
歴史的勝利も他の国に出し抜かれて、
傍らで負けそうな欧州友邦の手助けしつつ、慌てて対日戦に本腰入れて。

物量チートでどうみても米優勢になっても日本はしぶとくて中々勝ちきれない。
そんなことやってるうちに欧州戦は終わって、
前哨戦だった筈の日本が最後に残った敵。
この期に及んでまだ倒しきれてない。

しぶとい日本をようやく倒して何とかアメリカの自尊心を回復してみたら、
超えるべき壁だった筈の欧州は内部抗争で落ちぶれていて、
知らぬ間に、なんか気付いたら頂点の座は自分が座っていましたとさ。


駄目だよ、これ。
ちょっと成功体験になるには満足感やカタルシスが全然足りてないよ


結局のところアメリカは、
「アメリカは、頂点に立ったからこそ努力する意思をなくした」のだと思います。
頂点に立ってしまえば、追い上げるための努力は必要ありません。


頂点に立つまでの仮定でああしたからこそ今日のアメリカがあるんだ、
と思う事ができれば(=成功体験)
時代遅れになっても固執して落ちぶれることはあっても、
その勝因を自ら捨てる事はそうそうないでしょうが、
ちょっとアメリカ、感覚的には気付いたら頂点にいただけで、
成功体験としては、
あえて探すならWW2での対日戦勝利になっちゃうと思うんですよ。

ひょっとするとアメリカは間違った成功体験(勝利の要因を勘違い)に
囚われているだけで、
ごく普通に成功体験が後の標準になってるのかもしれませんよ?

-----------
こんな分析が普通に落ちてるんだもんなあ・・・(汗

コメント

lico
2012年10月23日23:16

はじめまして。
とても面白い分析をしていて、読んでいて目から鱗の思いでした。
講演等で出てきても違和感のないレベルの内容だったのでびっくりしました。
ネット上はこういう話が無造作に置かれたりしてるので興味深いですね。

勝手ながらリンクさせていただきました。

needless@TSR広報担当
2012年10月24日6:27

つ licoさん

ご丁寧にありがとうございます。
こちらからもリンクさせていただきました。

>>ネット上はこういう話が無造作に置かれたりしてるので興味深いですね。

まだ未読のようであれば、
三橋貴明さんのブログを見てみると良いかと思います。

lico
2012年10月24日21:05

昔はこの手の書籍を読み漁っていたのですが、安倍元首相が辞任されてからめっきり読まなくなっちゃいまして、最近またぼちぼち読み始めているところでneedlessさんの日記を見つけました。

赤字神さんってまだご健在なんですね。
そういえば店頭とかでも何冊か見た気がするので、ブログと一緒に見てみます。情報ありがとうございます。

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